「痔」は、便秘や排便時の力み過ぎ・長時間同じ姿勢でいるといった事が原因で肛門周辺の血行が悪くなり生じる疾患です。出血に加えて一部もしくは全周脱出といったように症状が酷い場合には外科的な治療が必要となる場合がありますが、ツボでは特に「百会(ひゃくえ)」と呼ばれるツボが効果が期待されます。百会のツボは頭のてっぺんにあるツボです。肛門のトラブルに頭のツボが効くのは、排便や排尿が自律神経によって自動運転されているからなのです。人間は、脳から肛門の筋肉に指令を送って排便をコントロールしているのです。さて、実際に百会のツボについてお話ししていきましょう。ツボの名前である「百会」の「百」というのは、沢山の効果がある事を意味しています。頭頂部の中央に存在し、めまい・立ちくらみ・頭痛・寝違え等にも効くとされています。応用範囲の広い「万能ツボ」とも言えるでしょう。頭をすっきりさせる効果もありますので、二日酔いが辛い時に押してみるのも効果的でしょう。さて、ツボの見つけ方ですが、左右の耳の上端を結んだ線の真ん中にあります。中指を立ててツボに当てます。真下にゆっくりと押していくイメージで、3~5回じんわりと押していきましょう。また、併せて頭のツボ「上星(じょうせい)」「百会」「四神総(ししんそう)」を通過するようにして頭部をマッサージするのも効果的ですよ。3本の指の指先をおでこに置き、先ほどの百会のツボに向かってかき上げるようにマッサージしましょう。こうする事でリンパと血液のながれが良くなり、脳から肛門への指示もうまくいくと思います。最後に痔について小話を。実は文豪の夏目漱石も痔だったと言われてます。偉人たちが実は痔に悩んでいたと聞くと、少し親近感を抱いてしまいますね。夏目漱石は手術も受けていたとか。更に時代を溯ると古代ギリシャのヒポクラテスも痔であったと記録されているのです。人間ははるか昔から痔に悩まされていたのですね。